こんにちは、元保育士ママのおーさんです。
この記事は現在進行形で我が子の好き嫌いと向き合っている私の体験談です。
毎日栄養バランスを考えて、子どものために一生懸命食事を作っても食べてもらえないことってありますよね。
食事を作ることって1日の中でも結構な時間をかけていて、なかなかの労力を使います。
でも家族のためだから、いろいろ工夫しながら料理を頑張っている人が多いと思うんです。
一生懸命作っても手も付けずに残されるとつらいよね・・・
- 子どもの好き嫌いで困っているパパさん・ママさん
- 保護者の相談に乗っている保育士さん
10年の保育士経験で身についたプライドが邪魔をしてガチガチに考えが凝り固まっていた私のエピソードで、皆さんの考え方が少し柔らかくなると嬉しいです。
結論から言いますと、
好き嫌いの克服は大人でも難しいので、そこまで厳しくする必要なし!です。
私は以下のことに気を付けながら娘と関わるようになりました。
食事の時間を楽しいものにする
ひとつ頑張れたらめちゃくちゃ褒める
完食する喜びを味わってもらう
それでは、たくさん遠回りしてしまった私と娘のお話です。
離乳食の時から食べず嫌いだった!
娘は現在5歳。
離乳食の時から、見た目で手を付けようともしないことがよくありました。
トマト、きのこ、緑の葉物野菜、白菜、わかめなどの海藻類・・苦手なものはあげだしたらキリがありません。
好きな食べ物を数えたほうが早いくらい、食べてくれない赤ちゃんでした。
でもその頃の私は、どうせ今日も食べないだろうなと思って、それらの食べ物は娘のお皿に盛ることもしなくなっていきました。
1歳のころは保育園に入園して私も保育士復帰していましたが、当時の担当の先生は苦労したことと思います。申し訳ない・・・
自分も仕事をしていて忙しかったし、かわいいかわいい初めての子どもだし、「いいよ~いつか食べるでしょ」と結構適当でした。
幼稚園に入園して壁にぶち当たる!!
3歳になると年少クラスから幼稚園に行くように。(保育園は私の退職と同時に2歳前で退園)
そこでぶち当たった彼女の人生において初めての壁、それは給食でした。
私がその幼稚園を選んだ理由のひとつに、給食に力を入れているということがありました。
有機野菜や無添加を意識した和食中心の給食を、園内の給食室で作っているということに魅力を感じたのです。
ですが、魅力を感じたのは私だけ。(笑)
娘にとっては、給食が悩みになってしまっていました。
朝起きると「幼稚園行きたくない」ということがしばしば。
理由を聞いてみると、「給食が嫌なの」とのことでした。
この頃の私は、あまり深く考えずに、「なーに言ってんの!」と送り出していました。
娘は給食を食べるのが苦痛だったようで、お昼になってみんなが準備をし始めると、部屋の隅に隠れたり、わざとゆっくり時間を掛けて準備をして食べ始めるのを回避しようとしていたそうです。
幸い自分の分は自分で食べられる量を盛り付けるという方針の園だったので、本当に一口だけお皿にちょんと盛っていたそうですが、それを食べるのもやっとな状態。
よく担任の先生から電話がかかってきて、「今日給食食べられなくて泣いたんです」などと報告を受けました。
残すという行為を許せなかった私。
おーさんだって小さい頃は好き嫌いなかったの?
それが・・・実は白いご飯が苦手だったの
でも自分の小さい頃のことをすっかり忘れて厳しくしてしまっていたよ( ;∀;)
実は幼少期、私もよくクラスで1番最後に食べ終わる子どもでした。
自分のことを棚に上げるってまさにこのことですよね…
自分の幼い頃なんて忘れてなんとか好き嫌いを克服できないだろうかと試したことがいくつかあります。
↓↓↓
- 畑を借りてトマトや玉ねぎなど苦手な野菜を家族で育ててみる
- フードプロセッサーできのこやほうれん草を細かくして混ぜる
- 好きな味付け(ケチャップ・カレー)にしてみる
- 包丁を一緒に使って料理をする
- 食べれたらシールを貼ろう作戦
今考えてみると、本当によくやったな自分と褒めてあげたくなります。
お子さん好き嫌いで困っている方は試す価値はあると思いますよ!
いろいろ試してみてどうだったの?
その時は頑張れても長くは続かなかったよ…
どうしても食べてくれないことにイライラしていた私。
食事の雰囲気は悪くなる一方で、助け舟を出してくれない主人にも腹が立ってました。(あとから聞いたら、何言ってもヒートアップさせるだけだと静観してたらしいです)
このとき娘も年中さんに進級していて、思い返すと1年以上も娘の好き嫌いと格闘していたんですね、私。本当に時間の無駄だった。
娘は家での食事も苦痛になっていたのか、「ご飯食べるよ」の声掛けにも反応しなくなってました。そして私がイライラする、悪循環です。
やっと好き嫌いを受け入れることができた
1年半ほど娘の好き嫌いと戦いました。すべて私の意地とプライドが邪魔だったのです。
自分の幼少期のことを棚に上げてすっかり忘れて、娘がしっかり育つように、どこに行っても出された食事は食べれるように、との思いに頭の中を占領されてしまっていたことに気付かされたのは、担任の先生に5歳児健診(発達相談)を勧められたことがきっかけでした。
このことは別記事で書こうと思いますが、娘はいろんなことに対してデリケートで周りの子と比べて敏感だったのです。
今まで保育士としていろんなお母さんの相談に乗ったりしてきた私にとって、発達相談に行くってまさかうちの子が?という感じでした。
実際専門の先生に話を聞いてもらいに行くと、
- いろんなことに敏感な子は味覚も通常より敏感な場合がある
- お母さんの大きな声も聴覚が過敏だとビックリしちゃうかも
ということを言われました。
ここで初めて、娘にとって苦痛なことをさせていたのでは?と気付けました。
私の娘に対する接し方を指摘もされましたが、それと同時に「お母さん頑張ってるんだね~」という言葉ももらい、涙が出そうになりました。
そして、「嫌いな食べ物いっぱいあるみたいだけど、これくらいなら多いほうじゃないよ~」とも言われました。
よく考えてみると、まぁ確かに。私の保育士時代に関わった子でも、白米しか食べませんみたいな子いたなぁ・・・
この日をきっかけに、私のスパルタ食育は幕を閉じました
家に帰って主人に共有すると思っていたことを話してくれて、ここでまた“私ってそんなにイライラしてたんだ”と再認識し、恥ずかしさから変な脇汗かきました。(笑)
今も娘の好き嫌いは変わってない
もうすぐ娘も年長さんになろうとしていますが、現在も好き嫌いが多いことに変わりはありません。
ですが、私が厳しくしていたころと比べると、自主的に食べようとすることが増えてきました。
家では“どうせ食べないだろうな~”と思いながらも、苦手なものもしれっと盛るようにしています。
それに気付いた娘は「えー---」と言いながらも、ひとつだけならと水で流し込んだり、「食べさせて~」と甘えたりしてきます。
どうしても食べたくないときは残しますが、私も目くじらを立てて怒るのはやめました。
「幼稚園では食べなよ~」と言うくらいです
私がニコニコしているだけで家の中の雰囲気って変わります。
娘も一時は食事の時間が憂鬱になっていたと思いますが、今では「ご飯できたよ~」の声掛けですぐイスに座るようになりました。
テレビも消して、今日あったことなんかを話しながら食事を楽しむようにしています。
まとめ
赤ちゃんの頃から食べず嫌いをしていた娘は、集団生活に入るようになってからも好き嫌いで苦戦していました。
今も苦手なものが多いことは変わりありません。
変わったことは、母親である私の考え方です。
- 好き嫌いは誰にでもある!
大人だってありますよね。それを無理強いされることは苦痛だと思います。
- 食事の時間は楽しもう
食事の時間が楽しくなくなっては本末転倒です。まずは楽しむことが食育の基本なのかなと思います。
- ひとつだけ頑張れたらめちゃくちゃ褒める
小さい野菜のかけらひとつでも食べれたら抱きしめて褒めます。褒められたくて食べているうちに苦手な味じゃなくなるかも!?
- お皿をピカピカにすることで達成感を味わってもらう
苦手なものでもひとつだけはお皿に盛るようにしています。完食できた!という喜びや達成感を味わえるようにすることで、頑張って食べようと思えるかもしれません。
- ごはんを残してお菓子を食べるのはNG!
ごはんを残したあとにお腹が空いたからってお菓子を与えるのはNGです。
一度それをやってしまうと癖になってしまいます。とくに年齢が低ければ低いほど、残しても好きなおやつをくれるんならごはんはいらな~いって思ってしまいます。
私はご飯を残した場合は、おにぎりにして置いておきます。子どもってなぜかおにぎりなら食べたりするんですよね。
私の考え方を変えたら、食事の時間が苦痛じゃなくなりました。娘の食べられるものも無理強いしないことで少しずつ増えています。
どなたかの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
コメント
コメント一覧 (2件)
子供の好き嫌いをなくすのは難しいですね‥
ブログ運営がんばって下さいね(^^)/
拙い文章を読んでいただいてありがとうございます!初めてコメントをいただけて嬉しいです。